写真/作家編集論
写真をどのように編集し、表現としてアウトプットすれば良いのか。作品の最終形態は、本や展覧会での壁 面展示、インスタレーションなど、表現したいテーマに合わせて、より伝わりやすい表現方法を考える必要 があります。そのためには、実際に展覧会に足を運んだり、作品カタログや写真集に目を通したりして、テー マを持った作品がどのように発表、展開されているのかを観察し、考えることも大切です。写真をどのよう に編集し、表現として観る人のもとに届けるのかを、実際の事例を通して、考えてゆきたいと思います。 ここで紹介するのは、主に写真を表現の手段に使いながら、現代美術領域で活動している作家達です。
Curriculum
第1回 写真/作家としての活動・編集
作品、展覧会、写真集/作品カタログ、ポートフォリオ、HPなどを通して、媒体によってどのような形で変化させ、展開しているのかについてお話します。
第2回 展覧会を読み解く
写真作品を展覧会に落とし込むときには、通常の写真展だけでなく美術領域の展覧会を観ることも大切です。 来年開催予定の、世界二大国際美術展(ヴェネチアビエンナーレ・ドクメンタ)の過去の事例を通して、これからの写真表現の多様なあり方と、展示の新たな可能性についてご紹介します。また、自ら足を運んで撮影してきた、海外の展覧会で写真を用いている作家の展覧会もご紹介します。
第3回 作家のHPを読み解く
作家のWebポートフォリオサイト(HP)を読み解くことで作家が何をそこで伝えたいのかを事例を紹介しながら考えます。
第4回 作品と時代
作品と時代は切り離して考えることはできません。歴史や社会の動向から作品を読み解いてゆくことで、より深く理解することができます。
第5回 国際的に活躍する作家から学ぶ編集論
国際的に活動する作家の事例を紹介しながら、彼らがテーマをどのように、媒体によって変化させながらアウトプットしているのかを紹介します。
定員 10人(最小開講人数4人)
日程 今期の開催はありません
時間 12:30〜14:00(1時間半×全5回)
受講料 20,000円(全5回受講)
持ち物 筆記用具
講師 大坪 晶
場所 ポルトギャラリー
お申し込み
大坪 晶
2002年に京都文教大学の臨床心理学科を卒業後、2011年に東京藝術大学、先端芸術表現専攻修士課程を修 了。2013年にチェコ共和国国費留学生として、プラハ工芸美術大学(AAAD)コンセプチュアルアート学部、 写真専攻修士課程を修了。主な受賞歴に2016年 KYOTOGRAPIE KG+ public award受賞 (KYOTO ART HOSTEL kumagusuku内 ozasahayashi_project) 、2015年 Nikon Salon 三木淳賞奨励賞 、2014年 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 審査員特別賞(後藤繁雄選)、2010年 天王寺Mio 写真奨励賞 審 査員特別賞(森村泰昌選)。2016年 大阪芸術大学 写真学科 非常勤講師、京都造形芸術大学 文芸表現学科 非常勤講師