写真のミカタ
現在多くの写真家が活躍しています。
彼らの作品はどこが面白く、どんな写真や美術に影響を受けてきたのでしょうか。
そういう事が分かってくると、写真作品を鑑賞する楽しみが増したり、また作家を目指す方にとっては自身の作品の方向性が見えてきたりと、見る目が養われていきます。
この講座では、現在の作家に影響を及ぼしているこれまでの写真作品を紹介しながら、現在に繋がっている表現の「見方」を考えます。
※ 講座は基本的に座学形式の授業です。
Curriculum
第1回 ドキュメンタリースタイルのミカタ
第二次大戦に確立した、報道(ドキュメンタリー)写真という方法を俯瞰しながら、このドキュメンタリーというスタイルの系譜をたどって、その系譜に位置する作家の表現についての見方を考えます。
第2回 ヨーロッパ写真表現のミカタ
ダダから始まったコラージュやフォトグラムなどの表現と、ベッヒャー夫妻に代表されるドイツ写真の系譜をたどりながら、主にドイツを中心にヨーロッパで表現された写真についての見方を考えます。
第3回 写真とコンセプチャルアートのミカタ
1960年代半ばから始まった、コンセプチャルアートの表現と写真の関係性をひも解きながら、その後に作られた写真作品をたどって、写真表現のコンセプチャルな見方について考えます。
第4回 現在の写真のミカタ
これまでの回で見てきたそれぞれの表現をベースにして、現在写真で表現されている様々な作品の見方について考えます。
日程 今期の開催はありません
時間 12:30〜14:00(1時間半×全4回)※授業後質問タイム有り
定員 15人(最小開講人数5人)
受講料 15,000円(全4回受講)
持ち物 筆記用具
講師 鈴木崇
場所 ポルトギャラリー
お申し込み
鈴木崇
アメリカのThe Art Institute of Boston写真学科卒業後、デュッセルドルフ芸術アカデミー、トーマス・ルフクラス研究生としてドイツに滞在。以後、国内外で作品を発表。主な展覧会に「写真の現在3:臨界をめぐる6つの試論」東京国立近代美術館、東京(2006年)、「これからの写真」愛知県美術館、愛知(2014年)「Form - Philia」IMA Gallery、東京(2015年)他多数。昨年Trademark Publishingより作品集「kontrapunkt」を刊行、また今年5月にはamanaより「BAU」「ARCA」の作品集を刊行。 現在、静岡文化芸術大学 非常勤講師 、京都造形芸術大学非常勤講師