ポートレイト・ワークショップ
~イメージから抜け出してわたしの知らない<わたし/あなた>に出会う~
身体という場所には、常にできごとが起きています。
他者と接触することで生まれる火花や、大きな波に侵食されることへの抵抗。身体にまといつく意味の重さや、「恋人」や「親子」といった関係ごとに生まれる役割。それらに紐づいた、私たちのあいだに横たわるコントロールのできない感情たち。そして、喪失や、遠ざかっていく記憶とともに生きること。
たったひとつの身体の中には簡単に束ねることのできない視点がさまよっていて、それらは新しい目によって編集されることの可能性にひらかれています。
わたしがよく知っているはずの<わたし>というイメージは、物語をかたる術にもなるけれど、同時にそれだけではひとつの意味に固着してしまうこともある。そしてそれはよく見知っている他者に対しても同じことが言えるのではないでしょうか。
このワークショップでは、あらゆる時代や地域のポートレイトを扱った作品とその背後を読み解きながら、実際にご自身でも撮影課題に取り組んでもらうプロセスをたどります。世界の新しい見方や想像力の持ち方、自分自身に潜在している違和感や気づきを、受講者のみなさんと一緒に拾い集めていくことを目指していきます
定員 10人(最小開講人数4人)
日程 8月10日(土)、8月31日(土)
時間 10:00〜12:00
場所 KIITO 302号室(10日)、101号室(31日)
受講料 10,000円
持ち物 筆記用具、写真(お申し込み頂いた方に詳しい詳細をお伝えします)
講師 堀井ヒロツグ、成田舞、キリコ
メール:morita.suzu@gmail.com まで
①お名前・②連絡先 ③ポートレイトワークショップと書いてお申し込みください!
堀井ヒロツグ
2008年早稲田大学芸術学校空間映像科卒業。2013年に東川国際写真祭ポートフォリオオーディションでグランプリ、同年に塩竈フォトフェスティバルにて特別賞。2021年にIMAnextでショートリスト(J・ポール・ゲティ美術館キュレーター:アマンダ・マドックス選)を受賞。近年の主な展示に「都美セレクション2023」東京都美術館(2023)、「身体の脱ぎ方」PURPLE(2024)。https://www.hirotsuguhorii.com/
成田舞
京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)情報デザイン学科にて写真の撮影、現像、プリントなどを学び2010年に独立。
2009年、littlemoreBCCKS写真集公募展にて大賞・審査員賞(川内倫子氏選)受賞、2011年に作品集「ヨウルのラップ」が出版される。関西を中心に展示を行う。
身体の内側に潜在している固有の記憶と、体の外側に表出している現象との関係性を写真や映像、テキストを媒体としてうつしとり、それぞれの体内に内包している個人的な物語を抽出するための試みを行なっている。
http://www.naritamai.info/
キリコ
写真表現ラボ Nagy 主宰
2009年 第32回キヤノン写真新世紀佳作(荒木経惟 選)
2010年 ミオ写真奨励賞2010入選。
2015年 London International Creative Competition(LICC) 佳作。
2021年 京都現代写真作家展 大賞。
主な展覧会に「school goods」Gallery Yamaki Fine Art、神戸(2021年)「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021」六甲高山植物園、兵庫(2021年)「mother capture」Gallery Yamaki Fine Art、神戸(2017年)「mother capture」WACOAL STUDYHALL KYOTO 、京都(2017年)「2回目の愛」gallery Main、京都(2016年)「リニューアルオープン展ーひょうごから世界へー」兵庫県立美術館分館原田の森ギャラリー、兵庫(2017年) 他多数。